title: ジプシーのうたを求めて(インド・ラジャスターン州)

20年ほど前インド旅行の最中に、列車が駅で停車しているわずかな時間に、目の見えない少女が小銭をもらうため、歌を歌いながら列車の中へ入ってきた。
その少女の歌声はまるで天使のような美しさだった。
カルカッタの路地裏で、少年とその家族が太鼓と共に歌を歌っていた、いわゆる大道芸人だ。
少年の歌声は力強く心に響く。
ネパールの山奥では老人が小さい弦楽器と共に吟遊詩人のように語り歌を歌うのを聞いた。
そもそも音楽っていうのは、当然だけどCDで売られているものだけじゃない。
昔々、野良仕事をしながら、漁をしながら、悲しい時、うれしい時に自然発生的に音楽があったと思う。音楽が元気づけてくれたり、癒してくれたりするのは今も昔も変わらない。
今世の中には商業音楽と純粋な音楽がある。見分けるのは難しい。
ただCDというメディアを売るために心無い大人がただ売ることだけを考えて作った商業音楽はまっぴらゴメンだ。
このCDは、それとは対極のまさに純粋な音楽、流浪のジプシーたちの自由な音楽だ。
現地で直接聞くのが一番だが、普通簡単ではないのでこのCDで疑似体験できるのはありがたい。