
(突然昔の旅の思い出を綴るコーナー 1985年3月下旬頃)
3500mを超えた頃、もうこのあたりは緑はほとんど見当たらない。
まわりは荒涼とした乾いた土地だ。見渡せばヒマラヤ7000〜8000m級の山々が美しく連なる。
こんな所でも、たまに物売りの娘が声をかけてくる。(左写真)
チベットに近いだけあって、顔も日本人とそう変わらない。
数字の発音も日本語にかなり近い。この旅で、日本人のルーツはチベットだと確信した。
3500mを超えると空気がとても薄いようで、ちょっと歩いてもゼーゼー・・・休み休みでないとなかなか進めない。意識も少し薄れているようだ。その証拠に、この辺りの記憶があまり無い・・・。
ジョムソン村からたぶん3日目くらいだったか、ようやく標高4000mの聖地ムクチナートにたどり着く。
ここからの景色はまるで空の上にいるみたいで、ここで撮った写真は飛行機から撮ったかのようだ。(右の写真)
でも4000mまで来たら頭が痛くなって、山小屋に1泊した後、急いで下山した。
4000mでこんなだと、8000m以上の山に登る登山家ってバケモノだなと思った。
僕なら5000mでも命が危ない。絶対登山家にはなれないと思った。
下山の途中、竜堂さんという日本人の若い坊さんに出会った。
修行か旅行か知らないが山小屋に滞在していた。日本に帰ったらあるお寺の住職になると言っていた。今頃どうしているだろうか?
つづく・・・