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お〜カルカッタ
カルカッタの街に着いてまず何にビックリするかって、こじきさんの多さでしょう。
カルカッタに限らずかなりの数いらっしゃる。普通の乞食(やたら汚いだけ)から眼球もなく
目の部分が陥没した人が「ウオー!」と叫びながら物乞いしてたり、下半身がなく
滑車付きの木の台車(スケボーみたいな)に乗ってこちらへ近づいて来たりする。(恐い!)
一応それも噂で聞いてたんだけど本物を見るのははじめてなので最初はびびった!
つくづく思ったのは、本やテレビを見て理解してたつもりの事と、
実際生身で体験するのでは雲泥の差がある!と言う事。
これがテレビなら「うわぁーなんじゃこりゃ!」と思ってもコマーシャルの時とか見たく
ない時とか目をそらせば簡単に快適な自分の部屋に瞬時にもどれる。
だけど実際生身がその状況に置かれると360度何処を見ても状況は変わらず逃げ場はない。
もうこれは慣れるしか、順応するしか残された道はないという事なのです。
ガンジーさんは彼らの事を"神の子"と呼んだそうだ。それくらい見方を変えればこの先
やって行けそうだ、でもその時はそんな余裕なんてあるわけなかった。
となりのKBくん(現在、某銀行員)、Pくん(現在、某寺のくそ坊主)も顔面蒼白だったのは言うまでもない。これがいわゆる"カルチャーショック"
のひとつと言う事なのかと実感した。
ぼくにとってのカルカッタは、けっこうオモカッタ!(ズルッ)
でも人間て良く出来たもので
結局しっかり慣れてしまい、だんだんごく自然に受け入れられる様になったのです。
また、彼ら乞食さん達も他の階級の人と比べれば悲惨な状況だけれども、彼ら自身は他の人と比較
している様子はなく良く見ていると乞食同士で笑いながら談笑してたり結構それなりに楽しくやって
たりする。こちらが思ってる程"不幸"ではない様に思えた。"幸せ"なのか"不幸"なのかは他人が決める
事ではなく、本人が感じる事なのでわれわれ単なる旅人がとやかく言う事でもないけれど。
ただこちらから見る限り、過酷な生活環境にもかかわらず力強く生きている姿に感動したりもした。
やはりこの世で選ばれた"神の子"なのか?・・・
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ゲリの洗礼
高級ホテルに泊まり、マハラジャ旅行なら衛生的にも少しはましかも知れないが、
僕らの旅は貧乏旅行で、1日日本円で千円から千五百円ぐらいで過ごすので、食事もそれなりになってしまう。
まわりもみんなそうだったが、だいたい日本の体力は2〜3日しかもたず、インドの強烈な不衛生のために猛烈なゲリに襲われる。
僕らも例外ではなかった。それはカルカッタに着いて3日めの事、いきなりグルグルっと来た!
たまたまホテルの部屋にいたので、すぐトイレに駆け込んだ。すると経験がないほどのシャーシャーです。ケツからおしっこと言えば良いでしょうか。
そんな感じです。・・そんな状態がまる2日続きました。グルっと来たら10秒以内にトイレに駆け込まないとアウト!と言う感じだったので、部屋から一歩
も出られなかったのです。KBくんもPくんも同じ状態でした。3日めから徐々に症状は和らぎ外出もおっかなびっくりで出来る様になりました。
この関門を乗り越えた後は、身体に免疫が出来たのでしょうか、やがてカタイうんこになり心身ともにインド慣れしていった次第です。
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モダンロッジでジョンレノンを聞く
僕らが泊まったホテルは、安ホテル街で有名な『サダルストリート』にあるモダンロッジ(1年後、ハネムーンで再び訪れる事になる)、
体調不良のまま部屋から出られずやる事がない、ウォークマンに小型スピーカーを接続し、もっぱらジョンレノンを聞く。
なぜジョンレノンかって、以前HNKでインドの特集を見た時、番組のバックでジョンの曲が流れていてそれがジャストマッチだった。
自分もインドでジョンを聞くのがかっこいいと思っていた。実際聞いて見て思った。ジョンはかっこいい!ついでにそれをインドで聞いている自分も
かっこいい!でも時おりトイレに走る自分はかっこ悪い・・・。
(インドに持っていった音楽)・・・ビートルズ、ジョンレノン、XTC、マイクオールドフィールド、サリーオールドフィールド、ジミヘンドリックス、自分のオリジナル・・あと忘れた。
あとインドで聞いて感動した曲でビートルズの"BECAUSE"!これは何だか哲学的に聞こえましたね。♪ビーコーズ〜ってはじまった瞬間、自分の人生について♪なぜならば〜って教えてくれてるような
気になったりして・・。Goodですよ、この曲、インドでも。
しょんべん横丁
この事は日本に帰ってから友人に聞くまで僕は気づかなかった。
どうりでこの路地はとくに臭いと思った。この路地とは僕らが泊まっていたモダンロッジの近くの路地である。
カルカッタ全体が臭いので特に気にしなかったが、言われてみればやはり特別臭かった。あの通りは、
僕はインドだから瞑想してるのかと思っていた。・・・その路地ではよく男が壁に向かって黙って座っている姿を見かけた。
・・・瞑想じゃなかった。ただ男が座ってしょんべんしてるだけだったんだ。
トイレでしろよ。・・・(まぎらわしい)
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買い物の極意
買い物については、僕も決してえらそうな事は言えない。それまで日本の定価販売社会に慣れ親しんで来た
自分にとって、値札が付いてない物を買う。という行為はほとんどはじめてだった。しかも相手はすきあらば少しでも高く
売りつけようとするプロである。一番最初に買ったものは"クルタ"という民族衣装だったが、めちゃくちゃぼられた!
当時、日本円にして2000円ぐらいで買った。これでも半額に値切って買ったので満足していたが、あとで約10倍ぼられていた事がわかった。
平気で10倍〜20倍ぼるのだ。ショックだった。ほんとに、こんな目に遭わせやがって、バカヤロー。覚えてろ!
それからしばらく何を買うにも「ぼられるんじゃないか?」という恐怖感がわいて来て、買い物をするのがいやになった。
タバコやコーラを買う時でさえ警戒するようになってしまった。でも結局慣れていくんだけど・・。
個人差はあるだろうが、僕の場合買い物に関しては次のような段階を経て慣れていった。
@ぼられ恐怖症になる。Aがんばって慣れようと努力する。B場数を踏んでいやでも慣れてくる。C現地物価も把握し、まずぼられなくなる。
D売り手の心が読めてくる。(余裕が出てくる)E買い物行為で遊べる様になる。Fめんどくさくなる。G何も感じなくなる。・・・
とこんなプロセスをたどったような感じでした。
旅をする限り買い物はかならずするので場数はいやでも増えていく。大事な事は旅行者に持ち物をいくらで買ったか、お互いに情報交換する事と
日本円に換算せず、現地の公務員の月給とか、ホテル代とかバス賃とかを把握し、現地物価で安い高いを判断するよう心がけるという事だと思う。
僕は、だんだん買い物が楽しくなったのはゴアだった。ゴアで気に入ったリュックを3日かけて買った事がある。その時は30ルピーでしか買わないと決めた。
1日め2日めは売ってくれなかった。3日めにやっと相手が根負けして仕方なく売ってくれたり、
またある市場で、15ルピーで買ったリュックを「それいくらで買った?」とインド露天商に聞かれた事があった。「15ルピーだよ。」と答えると、なんとそのインド商人に
「売ってくれ!」と言われた。よっぽど安く買ったんだ俺は・・。
この「売ってくれ!」という言葉は、インドでの買い物カリキュラムにおいての終了認定書をもらったような気分だった。
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