プリー
〜PURI〜
"宇宙神が住む街"プリー、僕にとってはカルカッタと比べると天国のようなところだった。
ようやく体調ももどり少しづつインドにも慣れ、やっとこれから楽しめるってことで僕のわくわくはここからはじまった。
黒い肌に赤や黄の原色のサリーが映える、そんな女の人が頭の上に果物や野菜をのせて素足でのどかな道を歩いている・・・
昔、小さい時に絵本で見た"おとぎばなし"の世界そのものだった。これからおとぎの国の旅がはじまるのだ・・・。てな感じだった。
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3人共、同じようにカルカッタでゲリにみまわれ数日ダウンした後、やっと回復したのでひじょうに重くなった腰 を上げ、カルカッタから約200キロ程南に位置するここプリーに列車でやって来た。 着いたその日のホテルでKBくんが突然のバッドトリップ!急に頭をかかえ・・・ KBくん: 「だまされた!」「みんなにだまされた!」 (みんなとはインド経験者の僕の兄やその友達のことらしい) その時3人ともカルカッタで買った民族衣装のピジャマをはいていた。 KBくん:「俺たちパジャマば着て街ば歩きよったとぞ!」(長崎弁です) 僕・Pくん:「・・・・?」 KBくん:「俺たちはだまされて、はずかしか事ばさせられよっとぞ!」 僕・Pくん:「・・・・??」 僕:「KBくん、これはパジャマじゃなくてピジャマぞ。」 KBくん:「違うて、だまされとっとて!」(マジ真剣) ・・・・・ダメだこりゃ。 この時のKBくんは思い込みがとても深いところまで達していて、ピジャマをパジャマ
と思い込み、パジャマ姿で街を歩いていた自分に対して、ものすごい自己嫌悪に陥っていた。
(たしかにパジャマとしても使えるが、ピジャマはパジャマじゃない。)アホか!
ここプリーでは夜空の星が異常(本当はこれが普通)にきれいだ。星の数が星の数ほどある。
とても数える気になれない。天の川もわからないくらい空全体が星だらけなのです。海にほど近い安ホテルのコンフォートホテルのバルコニーで
夜、寝転がって星空を眺めるのが一番の楽しみだった。プリーに限らずインドではよく停電があった。その夜もいつものように夜寝転がって星を見ていた、
いつものように星だらけの夜空だ。「きれいだなぁ〜」と感動にひたっていたその時、街全体が一斉に停電した!明かりという明かりはすべて一瞬に消えた。
するとどうだろう、ただでさえ星だらけの空にさらに何倍もの星が現れた。空びっしり、星だらけ。隙間がほとんどないくらい。「こんなに星ってたくさんあるんだ。」
・・・意識が宇宙空間へ吸い込まれそうだった。停電に感謝、プリー満天の夜空でした。
プリーへ着いて5日後、コンフォートホテルで知り合ったドイツ人のラインハルトがネパールへ行くという、
KB君、P君ともにネパールへも行きたかったらしくラインハルトといっしょにネパールへ旅立ってしまった。
僕の目的はあくまで”ゴア”、誘いには乗らなかった。みんなが旅立った後、インドではじめてひとりぽっちになった、
わかりますかこの心境・・さみしいもんです。
誰もいなくなったホテルの部屋でしくしく泣きはしなかったけど、
滞在ぐせがとけてやっとその2日後プリーをあとにした。ホテル近くのタバコ屋のおやじ、めし屋のおやじなど1週間いると
親しくなったインド人も何人かいる。別れを惜しみながら駅へ向かう途中、柔道を見せてくれとインド人に言われた。
僕は身体は小さいが元柔道部だ、一応黒帯でもある。
なんて単純なんだインド人って。かわいらしい(大人なのに)。僕はみんなに"ジュードーマスター"と言われた。 その後、みんなが駅まで行くリキシャを見つけてくれ、値切り交渉もついでにしてくれた。そしてジュードーマスターはゴアをめざしたのであった。 |
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