

| 一見ごく普通の記念写真に見えるでしょう?・・・違います!この写真こそがやっとヒマラヤ3000mの山奥から脱出する瞬間をとらえた衝撃(笑劇?)画像なのです・・・。 |
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←ジョムソンってこんなところ 聖地ムクチナートへ行く途中の3000m地点に位置し、この街道では唯一飛行場がある。と言っても少し平坦で広い原っぱがある程度。宿も数件ありこのへんでは都会だ(どこが?)地元のポーターさん達はポカラから4日で歩いてくるそうだが、ぼくらは9日かかった。 とにかく、何もないところだ。地形的には山間になっているため風がものすごい。ここらの宿はみんな二重ドアになってるくらいだ。 そんなところで10日間も缶詰状態になってしまったのです・・・。 |
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〜第一章 ジョムソン成り金宿の陰謀〜第一部 [決断] 1985年4月、標高4000mの聖地ムクチナートを11日間で制し再びここジョムソンに帰ってきた。 連日のトレッキングで疲れがピークに達した僕ら夫婦は、ジョムソンからポカラまで飛行機で帰ることに決めた。 この決断がこのドラマのはじまりだった・・・。 |
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一泊2Rps(20円)HOTEL ALAKA ![]() |
[うかつな考え] ここジョムソンからポカラまで1日1便、毎日プロペラ機が飛ぶ、・・事になっていた。 ぼくらはその飛行機をチャーターしている山小屋へ行き2日後の便の予約を取った。 その山小屋はこの宿場街では一番の金持ちだ、オーナーはラジカセやライフル銃を見せびらかしていた。さすがに飛行機のチャーターをしているだけの事はある。そんな成り金ぶりがいやで僕らはそことは違う「アラカ」とうい宿に宿泊する事にした。「アラカ」はとてもアットホームでいいところだった。 次の日の朝、飛行機が飛んで来るのを見ようと表に出て待っていた。(飛行場はアラカの目の前だ)しかし待てど暮らせど飛行機は来なかった。「そうか、今日の便は欠航したんだ・・じゃ僕らの明日の便も一日ずれるなぁ・・」と勝手に判断した。 次の日、飛行機は飛んで来たが、僕らは飛行場へは行かなかった。昨日欠航して乗れなかった人が乗るんだと思った。僕らは静かにその飛行機を見送った。 |
| [飛行機なんてぜんぜん来ない] 次の日の朝、荷物をまとめて「アラカ」をあとにし、すぐ前の飛行場へ向かった。 しかし、いくら待っても飛行機は来なかった。 飛行場の人に聞くと「今日は風が強くて欠航だ」と言う。 しかたなくまた「アラカ」にもどる。そして次の日も、また次の日も結局飛行機は来なかった。 アラカのブティ(雇われコック&ウェイター)はなぜか飛行機はやめて「歩け、歩け」と毎日言う。僕らはいや明日は来るだろう、明日こそはきっと、という思いで数日が過ぎていった・・・。 |
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| [ジャパニーズ”ブラブリ”] 毎朝荷造りをして、飛行場へ行き1時間ほどぼんやり飛行機を待ち、また宿へ帰る。毎日毎日、他にやる事がない。外は風がビュービュー、楽しみといえば数日に一度近くのパン屋さんがパンを焼く、その日に合わせてパンを買いに行く事くらいだ。毎日毎日近所をぶらぶらしているとさすがに僕ら夫婦は有名になっているらしい。いろんな人に「オー、ジャパニーズブラブリ!」と声をかけられる。「なんだブラブリって?」と聞くと、どうやらネパール語で”夫婦”という意味らしい。ブラブリがブラブラしてるってわけだ・・・。 |
| [すっかりアラカファミリー] 何日も同じところにいると、もう家族同然だ。3日め頃にはいい加減全部のメニューを食べ尽くし、アラカの食事にも飽きてきた。そこで妻が厨房を占拠しオムライスを作ってくれた。うまかった!アラカの女将もこころよく厨房を貸してくれた。女将は明日ダンナさんが帰って来るらしく、おめかしして髪をしきりにといていた。ブティはまた「歩け、歩け」という。 |
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ところでいったいどうして飛行機は来ないんだ?僕らは飛行機を予約した成り金宿のオーナーに会いにいった。文句を言うつもりだった。しかし会った瞬間、そのオーナーの口から出た言葉は、 成り金おやじ : 「どうしてあの日飛行場へこなかったんだ!探してたのに」 ギョギョッ!! あの日とはあの日だ、一日便がずれたと思い飛行場に行かなかった日だ。静かに見送った飛行機は僕らが乗れる飛行機だったんだ。ショック! やはりアラカにいては情報が乏しい、この成り金宿に宿泊していれば乗り過ごす事はなかった、僕らはしぶしぶ成り金宿に引っ越す事にしたのである。 |
| [旅は道ずれ] 飛行機を待っているのは僕らだけではなかった。インド人やスイス人やドイツ人、いろんな人種の飛行機待ちの客で成り金宿は大繁盛だ。 その宿に引っ越した次の日、まず当時30才くらいの山登りと写真好きの手塚さん(←探し人へ飛ぶ)がその宿にやって来た。「ねぇーねぇーいっしょに飛行機待とうよー」手塚さんは飛行機に弱いらしく歩いて下山する予定だったが、僕らの猛烈な誘いに負け、ずるずる一緒に飛行機を待つ毎日を送る事になる。それから一人二人と道ずれの友が増えてきた。それまでの孤独感から連帯感に変り、待つのもいいもんだぁてな気分になってきた。 |
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果たして飛行機待ちの客の運命やいかに!
成り金宿の陰謀とは?
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